ASHとChemical

ASH『TWILIGHT OF THE INNOCENTS』とThe Chemical Brothers『We Are The Night』です。
それぞれ5枚目、6枚目とベテラン組です。


まずは、ASHから。
正直なところ、初聴の印象はそんなに良くありませんでした。
それもそのはず、自分がここ最近最も力を入れてるのはクラブ部門。
ASHはコテコテのロックバンドであり、近年のテイストとは無縁の存在だ。
キャリア15年の節目を迎えるにあたって、あえて我が道を選んだかのようにも感じます。


2周目にふと思ったのは、
「例えば、立っているだけで汗をかいてしまうような陽気で晴れ渡った青空の下、緑の映えるフェス会場でこのアルバムを聞いているとすると・・?」
超〜気持ちイイわけだ。ASHはただロックの王道を突き進むバンドではなく、快活なライブ・アンセムを注いでくれるバンドである。
だから、ボーナスCDがライブ・アルバムになってるわけだな。これだけでも十分リリースできる内容です。
これをすぐに見抜けなかった自分が歯がゆいのと、この感覚を思い出させてくれたASHに感謝。


続きましてChemicalですが、すげぇモノを作ってきた!
先行シングル"Do It Again"がこれまた素晴らしかったので、間違いはないだろうと踏んでいたが、こうも期待を裏切らないとは!!
はたしてChemicalが"王者"かどうかは知らないが、ベテランの底力を見せ付けられたような気がする。


特に注目すべきは、4曲目"Saturate"。
『ロックとダンスのクロスオーバー』というトレンドを見事に表している一曲。
気持ちの高鳴るシンセの後に、さらに高揚させられるドラムが絡み付いてくる。ハマリにハマッた瞬間は昇天寸前。この一曲で"現在"が理解できるわけだ。


また、2曲目"All Rights Reversed"ではブームの火種となったKlaxonsをフィーチャーしている。この組み合わせも面白い。


若手の台頭が目立ち、世代交代なのか?という雰囲気もあった2007年前半ですが、後半戦は彼らベテラン勢の巻き返しが楽しみです。UNDERWORLDもアルバムが完成したようだし。
横浜・仁志のような活躍を!!

Twilight of Innocents

Twilight of Innocents

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