9回目は、すでに告知しましたように、こちら。
"キラーチューン/東京事変"
とにかく可愛いらしい曲です。"OSCA"や歴代の東京事変に感じたトゲトゲしさなどは、微塵も、1mmも感じられません。
東京事変が"事変"たる所以がある。
PVでのハイヒールでカツカツと闊歩する林檎ちゃんや、スウィングィンで軽快なリズム隊の演奏も可愛さ全開なんです。
刃田さんのドラムスが無性に気持ちよく入ってくるね。
気になるのは、この"キラーチューン"という言葉そのもの。
"キラーチューン"とはどのようにして定義付けられるモノなのだろうか?
これは以前お話したことですが、例えば、その人にとってワクワクさせられるモノであったり、自分にとってのターニングポイント・きっかけになるモノだったり様々あると思われます。
今回『作詞家』として、この曲に携わった椎名林檎が世の中にナニを伝えようとしているのか?
「本来、"贅沢"とは無駄なモノである。
特に、着る物に関してなんか、自分が納得していれば何でも言いわけで、アレコレ言われてもお構いなしだ。
ただ、時として見放すことのできない、自分にとって必要不可欠なモノに出会うことがある。
それを手にするためなら、財布の中身や他人が羨むことや夜や季節は一切関係ない!気持ちの貧しさこそがもはや敵なんだ。
なぜなら、その出会いは一度きりかもしれないし、ザラにないからだ!!
そして、その出会いは"一生モノ"となるからだ。」
これが"キラーチューン"で描かれた世界を要約したもの(勝手な解釈ですが・・)ですが、最後の"一生モノ"という言葉に、『キラーチューンとはナニか?』を解くカギがある。
つまり、『"一生モノ"と呼べるほど自分にとって大切なモノ・人との出会いが、こんなにも嬉しいことなんだ』という気持ちを唄っているわけです。
どうだい?恋やら愛やらと、虫唾の走るような言葉ばかりを並べただけのクソバンドが作る曲よりも、何百倍も何千倍も幸せな気持ちになれただろう!!?
後世200世紀後まで伝えるべきこの曲が、皆様方の"キラーチューン=一生モノ"となりますように。
- アーティスト: 東京事変
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2007/08/22
- メディア: CD
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